教師のバトン
「現役の教員が、若い教員志望者に仕事の魅力を伝える」ことを目的に2021年3月26日(金)~に文科省が始めた「#教師のバトン」。
その結果は皆さんご存じの通り、目的達成にはほど遠い状況になっています。
1年半近く経った今も「#教師のバトン」を使ってのツイートが行われています。
もちろんその内容の多くは悲痛な叫びに見えますが、現場にいた人からすると、

残念だけど、本当にあるあるだよね…。
と感じてしまうことが多いものです。
今まで黙って耐えてきた教師たちが自分のリアルを発信できる機会を得て、その人自身の体験を呟くことで「当然かもね…。」と思える結果とも言えます。
文部科学省の官僚の皆さんはこんなことになるなんて予想もしていなかったのでしょうか?
学校現場の現実をいかに知らないか、露呈してしまったようなものですが…。
「#教師のバトン」についてはこちらをご覧ください
→ 「#教師のバトン」プロジェクトについて:文部科学省
養護教諭として考えてみた
特に4,5,6月の忙しさは異常だと思っていました。
健康診断にともなう準備、新入生の宿泊行事、健診後の治療勧告、呼び出しに会議などなど。
そして、日中は生徒対応に追われ、書類仕事が進まない。
不登校・メンタル面での相談・人間関係にトラブル…けがだけではなく日々、様々な対応が必要となってきます。
コロナ禍では、朝の健康観察や体温測定、消毒などの作業がさらに加わりました。
個人情報が書いたものは持ち出しできないため、定時後も残って書類を行う。
家では保健だより、掲示物、保健指導の資料作りの持ち帰り。
(※校種・学校によっても求められる内容は異なります)
同じ学校にいても養護教諭の忙しさは他の教師とは少し違う。
なかなかわかってもらいにくいのかもしれません
養護教諭関連の「#教師のバトン」をTwitter上で検索してみた
誰か養護教諭関連で「#教師のバトン」呟いている人いないかな?と思ったので検索してみました。
※Twitter規約にのっとり埋め込み形式で紹介させていただきます。

部活に熱心な先生から言われた人も、いるかもしれませんね…。

これ、本当にそうなんですよね。
なんならトイレに行っているだけで探し回られるという経験をしたことがあります(恥ずかしかった…。)

この悔しさ、痛いほどわかります。

上記に関連したツイートです。
ハッシュタグが付いているので本当に届いてほしいですよね。
養護教諭以外からの声も必要です。
ふらいと@新生児科医(今西洋介)さんは、コウノドリ取材協力の方です。
私自身大ファンなので、もちろんコウノドリは全部見ました!(DVD版もあります!)

ほっこりした養護教諭の「#教師のバトン」も見つけられました♪
まとめ
子ども達が直面する様々な問題や、コロナ禍で必要になった新たな養護教諭としての仕事。
教師に比べて圧倒的に数少ない養護教諭ですが、子ども達にとって必要不可欠な存在。
時代と共に変化してくる子どもたちに対応すること、養護教諭としての役割は何か。
国が本気でこの「#教師のバトン」を取り上げて考える気があるのであれば、さすがに丸2年も放置はしないでほしいと期待したいですよね。
養護教諭の複数配置の児童生徒数基準の改定や、事務作業の軽減など、まだまだやれることはたくさんあります。
養護教諭が養護教諭として働ける環境をどうか作って行ってほしいと思います。