保健室の先生って優しかったり、笑顔がステキ(イメージ)な人が多いと思いませんか?

色んな感情はもちろんあるけどね!
人間だもの。
笑顔の理由が明らかに!!

笑顔の裏のリアルな感情

これでいいよね?
ちょっと聞きたいだけなのにー!

養護教諭として働いていた時、いつも不安でした。
これで合ってる?
大丈夫?
私一人で決めていいの?って。
誰かに聞きたい、相談したい。
同じ養護教諭に。
ほんのちょっとの事。
それができる環境が欲しい。
学年に入れば主任もいるし、教科に関しては他にもいる。
保健部長がいても養護教諭ではなかった場合、仕事内容を理解していなかったり、専門外なのでその点において不安を取り除いてもらえることはない。
自分の判断がその後を決める。
その重いプレッシャーと日々戦っているのです。
それは、退職するまで不安は消えませんでした。

あれでよかったかな?とかも思うよね。
そうなの、ふと思い出すしね。

今考えると当たり前な感情だったんですよね。
子どもたちを預かっているんだもの。
不安にならないわけが無い。
日常の保健室は本当にいつも戦い。
- 子どもたちのことで職員へ相談し、時に訴えかけ
- 学校安全のことで悩み起案を考え、周知徹底
- 子どもの疾病を把握し、機密文書にまとめ、緊急時対応を職員に促す
毎日、子どもたちが健康で元気に登校し、笑顔で下校する。
当たり前を作るために、その裏で万全のサポートができるように準備しておく。
それだけが目標という養護教諭もいる。
「それだけ」の目標と書いてますが、決して『たったそれだけ』ではないんです。
ものすごく難しい目標になります。
養護教諭の笑顔の理由とは

保健室にいるよ!
本当の気持ち、何でも話して!

そう思いながら、話しかけにくい雰囲気だったら?
なんだか保健室に行きにくいな…。
教室とは違って保健室という場所は、本人の決定次第で行くことも「行かないこと」もできるのです。
この「行かないこと」ができるというところに怖さもある。
全体に向けて話すことや、健康診断の時などには顔を見ることはあっても深く話をしたりする機会は保健室に来なければめったにない。
その1回、1回に養護教諭の性格や、保健室の様子が問われている気がするのです。
子ども達の観察眼はとてもするどいものです。
健康診断前の忙しい時にも子どもは保健室に来室します。
私達、養護教諭にとっては複数のうちの1人でもその子にとっては「初めての」来室。
その1度の雰囲気で「保健室は、養護教諭はこんな感じなんだ」とジャッジされる。
そこで信頼関係が気付けないと、その子はもう来室することはないかもしれません。
どんなに忙しくても子どもの対応を第一に丁寧にしなければいけないと心に決めています。
健康なまま元気に学校生活を送り、笑顔で下校する。
文字に起こすと簡単ですが、一人ひとり全校児童生徒と向き合い寄り添う養護教諭はとてつもなく大きな目標なのです。
そのためには、笑顔の養護教諭がいる保健室が理想。
元気で健康な養護教諭だからこそ、子どもたちは安心して学校生活を過ごせるんではないでしょうか。
話しかけやすい雰囲気作りが大切。
そのためにはまずは養護教諭自身が笑顔で過ごす。
そう思ってどんなに忙しい時でも笑顔を絶やさないプロ意識で笑顔を作っている時もあるのです。