保健室には多くの子どもたち、そして怪我だけでなく様々な悩める子たちが来室します。
まず始めに、学校種によって、地域によって異なることは当たり前にことです。そのことを前提に、共通する見極め方法をお話しします。
これから実習に行くよ、養護教諭の力は何が必要なのか考えている学生さんに何かヒントになるものがあれば幸いです。
朝の健康観察
この記事を読んでいる方は、「何、当たり前じゃん!」と思う方が多いはず。そうです!その当たり前をできる方もいれば、難しい方もいらっしゃるのです。
私たち、養護教諭が当たり前にしていることは、私たちの基準ではありませんか?では健康観察って何?具体的に話していきましょう!
朝の健康観察は、担任の先生が朝のHRで体調不良や表情などをチェックする。きっとどの学校も保健委員会や保健係の子たちが保健室に健康観察記録を提出しに来るのがほとんどだと思います。
養護教諭は、担任が記録したものをチェックする。ということになりますね。私たちは保健室に子どもたちが来るまでその日の雰囲気や表情を確認することができないのです。いや、本当にできないんでしょうか?
そんなことありません。子どもたちの登校時、昇降口や廊下、どこでも構いません。私はよく、朝の水質検査時に校内を巡回していました。保健室を空けてしまう早足ではありますが、校内を巡回しながら朝の子どもたちの様子を把握できる日とできない日では、来室した時の対応も変化していたように思います。
健康観察は、頭痛腹痛や睡眠不足等を確認するだけでなく表情や雰囲気も日常的に把握していると、より一層、子どもたちへの関わりを深くできます!!
身体に現れるサイン
子どもたちは、いろんなストレス(ストレスって一言で納めていいのか、迷うところはあります)を多方面から受けます。
そこで皆さんに問いたい。「怠慢」という言葉で終わらせていいんでしょうか?
もちろん、子どもたちの中には「サボりに来た」「だるい」と正直にいう子もいます。それを信じていいんでしょうか。保健室に来室するということは、何かを求めているかもしれません。SOSのサインを出してくれてるのかもしれないし、身体の不調が不安で来室してるのかもしれない、それは関わる養護教諭だからこそ見つけられる(いわゆる早期発見)のです。
行動・態度に現れるサイン
そして、不安や心配、怒り、感情が上手にコントロールできなかったり、嫌なこと辛いことが続いていると行動や態度にも現れます。保健室に来室しては無口だったり、苛立ちを爆発させたり、子どもによって表現の仕方はそれぞれです。
ちなみに、私は空腹になったらイライラしてしまいます笑。何か不安な出来事があったら寝不足になってしまう寝付きにくくなってしまいます。それにより、生活リズムが崩れ、体調不良に…。
これは大人も子どもも同じな気がします。
行動や態度に現れていしまう「怠慢」も何かのサインなのかもしれませんね!
対人関係に現れるサイン
最後に、対人関係です!
保健室には対人関係のトラブル相談も聞いたりします。来室理由が頭痛や腹痛だとしても、話を聞いていけばクラス内のトラブルや友人関係とのいざこざであったりすることも…!
もしも、「先生、お腹が痛い」と来室したときに、まず初めに病的でないかを確認することが必須です。その次に、生活習慣はどうか、最後に対人関係の順に確認していました。
初めから、対人関係かな?と疑ってしまうと病的な疑いがあるにも関わらず見落としてしまうことになります。それは養護教諭として専門性に欠けますよね。
体調不良と怠慢の見極め方法は、日常的な健康観察と専門的な知識そして担任や部活動顧問などとのコミュニケーション含む情報共有から成り立ちます!私の見極め方法はいかがでしたでしょうか?きっと養護教諭一人ひとり方法は異なると思います。私の話は基本中の基本です!ぜひ、参考にしてもらえたら嬉しいです!